新宮市で毎年2月6日に行われる『お燈祭(おとうまつり)』


1000年以上の歴史を持つ祭り。


僕がお燈祭りに参加した時の話をしてみたいと思います。


伝統とか由来とかに関してはネットを調べたらすぐ出てきます。


新宮高校に勤務して1年目か2年目に先輩の先生から誘われました。


「せっかく新宮に来たんやから上らんか」ということでやってみる主義の僕はぜひとお願いしました。


祭りといえば半被みたいなものかと思っていたらまったく違いました。


服装はこんな感じです。

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正直に言います。

完全にださい・・・


祭りの陽気さもない。


ズボンにあたる服も着るの難しいし縄は自分で巻けないので巻いてもらわなあかんし。


というかいろいろ揃えるのに結構なお金かかるし・・・


トータル15000円はかかるはず。


松明以外は来年も使えるしという言葉に従い購入。


燃やしてしまう松明は4000円くらいやった記憶。

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四字熟語で願いを書くらしい。



大願成就とか家庭円満とかあとは世界平和とかなんでもOK!!


服装が白ばっかりなのには理由があるみたいです。


他にも祭りの決まりがあって直前からは食べ物も白いものに限定されます。


おにぎり、しらす、大根の漬け物、水、日本酒など

もちろん醤油もなしです!!



今んところ楽しさがまったく分からんやんという声が聞こえてきそうですが。



当日は日中から新宮市内の神社をさっきの服装で回ります。


道中にすれ違う参加者とたいまつをぶつけ合います。


「頼むでえ」って言うのが決まり。


結構な衝撃!


その日は飲食店のどこに行っても衣装着てる参加者にお酒をふるまってくれます。



日本酒とさっき言った白い食べ物が食べ放題です!



日本酒を結構な勢いで飲んでいきます。


酒屋さんに行って原酒とかもふるまってもらいました。


飲みやすいけど酔います!!



最終目的地の神倉神社に登るときはベロベロになってます。

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泥酔で結構な急勾配の階段を登ります。


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上の神社の境内で待機。



で、松明に火をつけて駆け下りて終わりです!


かなりの危険です。


文字に書くとなかなか伝わりずらいですが。


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1000人以上の松明に火がつく風景は圧巻です!!



満員電車でみんなが松明持ってる感じ。



煙で目は痛い…

火で熱い…


参加してる側はほんまかなり大変です。


さらに満員電車状態から走るのでそこらへんから押されたりします。



こけたら後ろから来た人に踏まれます…

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そこまで苦労して1位になったら何があるのか気になりますよね?



何もないです。



昔は米一俵とかあったらしいですが今は1位になったっていう名誉だけ。



下には祭りを見物に来た女の人が道の両サイドに並んでいます。



早いとその人たちに尊敬の目で見られるっていうのも特典です!



えっ!?


結局楽しいん??


って思う祭りやと思います…



僕はその後、新宮におる間、毎年参加してました。


つまりどういうことかというと…



めちゃくちゃ楽しい!!


でも残念ながら楽しさは参加しないと分かりません。



祭りは見るより参加するものです。

肌で感じることが大切!!


火傷したりケガもしましたが。



またタイミングが合えば参加したいと思っています。