異動の季節が近づいてきた

 春になり異動の季節が近づいてきました。

 自分が大学を卒業して初任として働くことになった高校のことをふと思い出しました。

 とても良い思い出ばかりで初任があの高校で良かったなと思っています。

 大学でも多くを学びましたが、今の教科指導の基礎が作られたのは間違いなく初任の学校です。

 良い先生ばかりだったいう解析度の薄い分析ではなく、原因を考えてみると教科の年齢構成のバランスがとても良かったと思います。

 20代の自分、30代の先生が2名、40代の先生、50代の先生という各年代の先生がいらっしゃいました。

 定年間近の先生からは「余裕」を持つ大切さを教えてもらいました。

 この余裕を持つという考え僕の根っこになっているといっても過言ではありません。

 40代の先生からは授業の展開や授業指導を。

 研究授業をした時のアドバイスはいまだに記憶に残っているものもあります。

 30代の先生からは日常のアドバイスや励まし、そして夜ご飯を。

 働き始めてからの様々な失敗をに乗り越えられたのは間違いなく30代の先生のサポートがあったからだと確信しています。

 今、多くの学校でこの年齢構成のバランスが崩れてしまっています。

 令和5年度の調査でも年齢構成がフタコブラクダのような状態になっています。

 そういう年齢構成の職場では、初任の先生は20歳以上年齢の離れた先生から教えてもらうということになります。

 そうなるとどうしても教え込むという形になり、気軽に相談したり聞くことができず、鬱憤がたまっていきます。

 一生懸命に教えているのに、不満そうにされたベテランは「今の若い奴らは」となってしまいます。

 そうなると職場の中に分断が起き、学び合う職場環境にはなりません。

 人が悪いのではなく、年齢バランスが問題なので、一人の力でどうにかなる問題ではありません。

 克服していくためにはフタコブの間の世代、ミドルと呼ばれる世代が上手く機能する必要があるんですが、ミドルの先生は少ないうえに任される仕事も多くなっているのが現状です。

 僕自身もミドルど真ん中なので、フタコブの間をつなぐために自分が出来ることはやっています。

 いかに僕が初任で働いていた時のような雰囲気で働くことが出来るのか、新年度も模索していきたいと思います。

IMG_1252