『ぼくには笑いがわからない』上村裕香
 
 『救われてんじゃねえよ』の上村裕香さんが書かれた『ぼくには笑いがわからない』を読みました。

 面白かったです。

 笑いがまったく分からない主人公が好きな人に振り向いてもらうためにお笑いに挑戦するという物語です。

 「笑い」とはいったい何なのか?を真面目に言語化していこうとする主人公の耕助くんの言葉が面白かったです。

 もう一人の主人公の漫才に点数をつけられることが嫌だというのもよく分かります。

 「笑い」とは本来もっと自由で楽しいもののはずです。

 それは子供を見ていれば分かります。

 「面白い話をしてあげよか。」と言って話し始める子供や変顔でずっと笑っている子供を見て、笑いってこうやって人を幸せにするものであって、面白いとか面白くないで評価するものではないと思います。

 個人的に「笑い」について考えることは何度もあります。

 大人になるにつれて笑いがとても難しいものになっていく気がします。

 いつの頃からか笑いが評価されるようになってきます。

 面白くないことが悪いことのように切り捨てられたりします。

 芸人さんのようにフリがあってオチまできっちり仕上がった話というのは難しいです。

 面白い話をしたいと思っても出来るものではありませんし、面白く話をするには技術が必要です。

 テレビに出たり、お金をもらったりするうえでの評価を受けることは仕方ない部分はあると思います。

 しかしもともと人間が持っている「笑い」をもっと楽しめるようになればいいなと思います。




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