Soraを使ってみて

 話題の動画生成AI「Sora」を実際に使ってみました。

 動画を作るということへのハードルが一気に下がった気がします。

 プロンプトをChatGPTを使って英語で作成してもらって貼り付けると精度がどんどん上がっていきます。

 子供の昆虫フィギアが実際に動き出す動画が出来たり、文字だけで映画のワンシーンのような動画ができあがります。
 これまでも撮影した動画を切り貼りしたり、文字を入れたりは出来ましたが、オリジナルの映像制作には撮影機材も編集技術も必要で、簡単にできるものではありませんでした。

 この技術を活用すると生徒が自分たちの学校を紹介したり、地域の魅力を発信したりするPR動画を、もっと気軽に、もっと自由につくれるようになるんだと思います。

 映像が、作文やスピーチの延長線上にあるという新しい国語の形も見えてきます。
 
 動画生成AIはワクワクする技術だなと感じています。

 けれど、同時に感じたのは、「現実」と「創作」の境界がなくなってしまう怖さです。

 Soraが生み出す映像はあまりにリアルで、今後ますますフェイク動画との区別がつかなくなっていくと思います。

 一部の誰かが作りだしていたフェイク動画が誰でも簡単に作れるフェイク動画になっていくんだと思います。

 これからの時代に必要なのは、「フェイクを見抜く力」ではなく、何を信じるか、誰が言っているかを選び取る力になっていくのかもしれません。

 なんにしても動画を作るという作業がここまで簡単になるなんてことを数ヶ月前まで予想することも出来ませんでした。

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