部下が上司を選ぶ人事制度とは
 
 たまたま朝のニュースで部下が上司を選択できる企業の特集をしていたのを見かけました。

 札幌のさくら構造という企業では、導入前の離職率が11.3%だったのに対し、導入後はわずか0.9%にまで低下したそうです。

 他にもいくつかの企業で取り組みが実施され一定の効果が見られたそうです。

 人と人の関係においてどうしてもあうあわないというのは存在します。

 誰かにとっては良い上司であっても、全員から良い上司であるかどうかは別です。

 そんな時に変更することが出来るという選択肢を持っているかどうかというのは精神的な負担が軽減されると思います。

 上越教育大学教職大学院にも同じような制度があり、ゼミ生はゼミを変更することが可能でした。

 ゼミや職場という固定された人間関係の中で、あわない時に変わることが出来るというのはとても良い制度だと思います。

 実際にゼミを変わってから上手くいったゼミ生を見てきました。

 ここで大事なことは変わったからといってその先生が悪かったとかそういうことではなく、思っていたのと違ったや、やりたいことと違ったという理由が大半です。

 思っていたのと違ったという状況でずっと続けないといけないというのは精神的にも良くないので、今でも上越教育大学の制度はいいなと思っています。
 
 個人的には選択できる制度というのを担任に導入するのもありかなと感じています。

 それは学校に行きづらいと思い始めたきっかけを当事者に尋ねた調査で「先生との関係」と答えた当事者が36%で最多となったいうニュースを以前に見たからです。

 これも先ほどの上司と同じであう先生とあわない先生は確実に存在すると思いますし、人によって良い先生の基準も違うからです。

 そんなことしたら生徒に厳しく指導できなくなるとか、生徒の人気投票になるという声が出てくるかと思うんですが、怒声を浴びせるや暴言を吐くというのは除外するとして、厳しいからといって嫌がるとは限らないと思います。

 生徒によってあう先生は違いますし、良い先生の基準もまったく違っています。

 それよりも生徒が先生との関係に悩み学校に来れなくなるという問題が解決できるのであれば、選択できるというのはありじゃないかと思っています。

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