『本なら売るほど』

 脱サラして古本屋を始めた男性が主人公の漫画、『本なら売るほど』を読みました。

 面白かったです。

 漫画の中で本が紹介されるんですが、ほとんど読んだことがないものばかりで読んでみたいなと思うものもたくさんありました。

 書き手の本に対する愛情を感じることが出来る内容でした。

 古本屋というと多くの人がブックオフのような店を思いつくかもしれません。

 本にも出てくるような昔ながらの古本屋の数は本屋よりも早いペースで減少していると思います。

 思い返すと、僕の地元にも小さな古本屋が1軒あって、小学校か中学校のころに通った思い出があります。

 大量の本がぎっしりと詰まっている本棚、平おきされた大量の本があるあの空間はなぜかとても印象に残っています。

 あの本に囲まれた暗い空間で読む本は書店とはまた違った場所だったなと思います。

 今、書店の数が減っていく中で、昔を感じられる古本屋に行くのはとても難しくなっていると思います。

 和歌山にある書籍も扱っている「本町文化堂」はもしかすると漫画に出てくる十月堂と近い雰囲気なのかなと思ったりします。

 世界中の中から店主が選んだ本を並べているという空間は、大量の本を置いていたり、売れ筋の商品を並べている書店とは違った雰囲気がある場所になるんだと思います。

 不思議な魅力を持つ古本屋に行って、そこの店主と本について話してみたいなと思う漫画でした。

 まだ連載中みたいなので続きが気になります。

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