映画「国宝」

 映画「国宝」を観てきました。

 3時間かぁ、結構長いなと思っていたんですが、観終わってみるとこれはあと3時間はいるなと感じる内容でした。

 まずはとにかく圧巻の映像美でした。

 歌舞伎の場面と音楽はぜひ映画館で体験してほしいと思います。

 そして主演の吉沢亮さんの演技もあの大画面で観て欲しいと思います。

 子供時代と演じていた俳優さんから最後までずっと釘付けでした。

 格好いいとかそんなことではなく、ただただ本気で歌舞伎の世界に人生を賭けた人に見えました。

 人生を日本一の歌舞伎役者になるために捧げた人の歌舞伎が映し出されているように感じました。

 もちろんもう1人の主役である横浜流星さんも良かったです。

 吉沢亮さんと親友として最高のライバルとして過ごす時間、そしてどうしようもない血の問題と向き合う時間、どれもが最高に見応えがある映像でした。
 
 小説『国宝』を読みたくなりました。

 ただ映画を観ていていくつか気になる場面がありました。

 6時間にして欲しいと感じた理由でもあります。

 もしかした小説から映画化する時に省略したのかなと感じる部分がいくつかありました。

 まだ小説を読んでいないんですが、小説『国宝』は上下巻に分かれるほどの大作なので、本当に全部を映像化するには、映画も上・下が必要だったと思います。

 ネタバレになるので詳細は書けないんですが、あの人がなぜ最後はあの場所にいたのか?結末に向かっていく最後の場面はもっと何かあったんじゃないか?と感じてしまいました。

 ただし、それは間違いなく実際に歌舞伎のシーンを描くために削ったんだろうなということもよく分かりますし、あの映像を撮るためには仕方ないと思います。

 人間関係を描き切ることよりも歌舞伎という世界を描き出すことを選択したんだと思いますし、それは映像化するうえではとてもいい選択だと思います。

 歌舞伎舞台の絶対に観ることが出来ない角度からの映像やアップなんかは必見の価値があると思います。

 なので、その描かれなかった場面を知るために小説『国宝』も読もうと思います。

 本当に間違いなく今年観るべき映画だと思います。


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