『図書館のお夜食』原田ひ香

 原田ひ香さんの『図書館のお夜食』を読みました。

 夜のみ開館している私設の不思議な図書館が舞台です。

 置いている本も特徴的で亡くなった作家の蔵書だけです。

 図書館ですが貸し出しは行っていなく読めるのは館内だけで、入館するにもお金がいります。

 そんな不思議な図書館で働く人は、本に関わって傷付いたところをオーナーに声をかけてもらった人ばかり。

 物語が進んでいく中でそれぞれの過去の経験に視点がスイッチしながら進んでいきます。

 タイトルにある図書館のお夜食とは図書館内で働く人に賄われる料理のことで、料理人が本の中に出てくる料理を再現した料理で、それぞれの小説と料理名が出来てます。

 読んだことある小説がなかったんですが、小説に出てきた料理を再現するって楽しそうだなと思いました。

 読後の感想としては、図書館と同じくらい不思議な感じがする物語でした。

 謎が謎のまま残る部分が結構ある感覚でした。

 ただ設定である作家の蔵書というのはとても魅力的だなと思いました。

 自分の好きな作家さんがどんな本を読んでいるのか、どんな本に影響を受けたのかを知れるのはとても嬉しいことだろうなと思います。

 アメトーークで読書芸人という放送があった時も好きな芸人さんがどんな本を読んでいるのかを見れるのは嬉しかったことを思い出しました。

 自分が所有している本を見られるのは妙に恥ずかしいという気持ちがあるんですが、同時に見てもらって語り合いたいという気持ちもあります。

 自分の家に大きな本棚を作って自分の好きな本や家族の好きな本を飾りたいというのは小さな夢だったりします。

 そんなことも考えさせてくれる物語でした。 
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