『どうしたらいいかわからない時代に僕が中高生に言いたいこと』内田樹

 内田さんが高校生向けに書いた『どうしたらいいかわからない時代に僕が中高生に言いたいこと』を読みました。

 内田さんが中高生向けに行った話をまとめた一冊です。

 大人が読んでも十分に面白かったです。

 中身も面白いんですが、「はじめに」と「おわりに」書かれている文章がとても良かったです。

「 はじめに」に書かれているのは話すうえで大切なこと、「おわりに」ではどんな感想を持ってほしいかということが書かれています。

 僕なりにまとめると「はじめに」では、高校生に話すということは全員が話を聞きたいと思っているわけではない、だから何を話すかを完璧に準備して話すことより、「正直に話す」ことを大切にしているという内容でした。

 人に話を聴いてもらうのに最も大切なのは正直に話すこと、分かりやすさではなく、正直かつ親切であることだと話してくれています。

 学校で教えることはこの2つで十分だというのは、かなり同意です。

 なぜなら正直かつ親切であれば仲間を作れるからです。

 そして「おわりに」では、よく分からなかったという感想は悪いことではないと書かれています。

 何が言いたいかよく分からないからもう少し知りたくなる、逆によく分かったというのはコミュニケーションを打ち切る言葉なので嬉しくないというのはなるほどなぁと思いました。

 分かりやすく話すことを話すのではなく、分からないけど知りたいと思える、コミュニケーションのきっかけとなるような話しをすることって確かにとても大事だなと感じました。


 内容は人口減少を前提とした社会にどう生きていくかを考えていくという姿勢が一貫されていて、とても面白かったです。

 これから先は人口減少することは絶対なので、今の経済的なシステムは維持されることはないです。

 大勢で競争して、勝った人が得するというシステムを維持するのは不可能だという前提で全てを考えていく必要があるということです。

 「はじめに」で書かれていた正直と親切がなぜ大切なのかを話されているように感じました。

 最後まであっという間に読めて、もっと知りたくなる本でした。

 
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