東京書籍発行 教育情報誌「国語」
東京書籍の教科書に採録されている筆者が書かれたエッセイと短編小説が掲載されている「国語」を読みました。
山内マリコさんが書かれた短編「太田先生っていたよね、国語の」がかなり良かったです。
田舎に暮らしていた主人公が高校時代にいた若い女の先生2人について書くという内容でした。
2人の先生は1人が英語科でファンも多く、もう1人の先生は国語科で地味だった。
その後、同窓会でみんなが1人の先生だけを話題にしていた時、もう1人の太田先生の名前を出すが誰も覚えていなかったという内容に展開していく。
しかし私は太田先生をはっきりと覚えていた。
なぜなら太田先生と高校時代に学校以外で遭遇し、最初は名前を覚えてくれていなかったがまた別の場所で会った時に自ら話しかけてくれた。
それが嬉しかったから覚えていたというわけではなく、先生が2回目に会った時には名前を覚えて自分から話かけようと思っていた心の動きを想像して”先生”は自分と同じ人間だと気づいたから覚えていたというところが僕自身とても共感できた。
僕が”先生”が同じ人間だと気づいたのは教師として働き初めてからのことで、何でも分かってやっていると思っていた教師にいざなってみると、当然のように何も分からないままいろんなことをやっていました。
その時に先生は全部を分かっていたわけじゃなくて、分からない中でいろんなことをやってくれていたんだと気づくことが出来ました。
先生も1人の人間で、失敗もすればうまくいかないことだらけなんだと気づくと、生徒だったときに戻っていろんな先生ともう1度話してみたいなと思ったりしました。
他の採録者が書かれているエッセイも興味深いものが多かったです。
「国際化社会における国語教育について」で書かれていた日本語だけで高等教育を受けられるということが実はとても文化程度が高いということに気づいていない人が多いという指摘は本当にその通りだと思います。
確かどこかの国では高等教育は完全に英語で行っているのですが、それは英語が出来て素晴らしいというわけではなく、その国の言語が高等教育に対応できないから英語にしているという事情があるというのを聞いたことがあります。
日本語を話せるということが実はとても難しいという認識を持つべきなんだなと感じました。
興味がある人はぜひ、と言いたいのですがどこで手に入れられるかはよく分かっていないので学校関係者の方は東京書籍の人に聞いてみてください。

東京書籍の教科書に採録されている筆者が書かれたエッセイと短編小説が掲載されている「国語」を読みました。
山内マリコさんが書かれた短編「太田先生っていたよね、国語の」がかなり良かったです。
田舎に暮らしていた主人公が高校時代にいた若い女の先生2人について書くという内容でした。
2人の先生は1人が英語科でファンも多く、もう1人の先生は国語科で地味だった。
その後、同窓会でみんなが1人の先生だけを話題にしていた時、もう1人の太田先生の名前を出すが誰も覚えていなかったという内容に展開していく。
しかし私は太田先生をはっきりと覚えていた。
なぜなら太田先生と高校時代に学校以外で遭遇し、最初は名前を覚えてくれていなかったがまた別の場所で会った時に自ら話しかけてくれた。
それが嬉しかったから覚えていたというわけではなく、先生が2回目に会った時には名前を覚えて自分から話かけようと思っていた心の動きを想像して”先生”は自分と同じ人間だと気づいたから覚えていたというところが僕自身とても共感できた。
僕が”先生”が同じ人間だと気づいたのは教師として働き初めてからのことで、何でも分かってやっていると思っていた教師にいざなってみると、当然のように何も分からないままいろんなことをやっていました。
その時に先生は全部を分かっていたわけじゃなくて、分からない中でいろんなことをやってくれていたんだと気づくことが出来ました。
先生も1人の人間で、失敗もすればうまくいかないことだらけなんだと気づくと、生徒だったときに戻っていろんな先生ともう1度話してみたいなと思ったりしました。
他の採録者が書かれているエッセイも興味深いものが多かったです。
「国際化社会における国語教育について」で書かれていた日本語だけで高等教育を受けられるということが実はとても文化程度が高いということに気づいていない人が多いという指摘は本当にその通りだと思います。
確かどこかの国では高等教育は完全に英語で行っているのですが、それは英語が出来て素晴らしいというわけではなく、その国の言語が高等教育に対応できないから英語にしているという事情があるというのを聞いたことがあります。
日本語を話せるということが実はとても難しいという認識を持つべきなんだなと感じました。
興味がある人はぜひ、と言いたいのですがどこで手に入れられるかはよく分かっていないので学校関係者の方は東京書籍の人に聞いてみてください。

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