『みえるとかみえないとか』ヨシタケヨンスケ

 『みえるとかみえないとか』を子どもと一緒に読みました。

 久しぶりに読んだんですが、やっぱりとても良かったです。

 2018年に書かれた本なんですが、多くの人に届いてほしい1冊だなぁと思います。

 前に子どもと読んだ時より子どもが成長しているからなのか、子どもが興味深く読んでくれていました。

 自分が思っている当たり前が当たり前ではないということをとても面白く理解することが出来ます。

 設定は宇宙旅行をしている少年なんですが、行った先で目が3つある宇宙人と出会います。

 少年は宇宙人から後ろが見えないなんてかわいそう、どうやって背中を見るの?と心配されます。

 前しか見えないことを当たり前だと思っている少年に対してかわいそうと言う宇宙人。

 少年は普通なんだけどなぁと感覚なんですが、いろんな感じ方があるんだなと言うことを学んでいきます。

 目が見えない人に対して「かわいそう」という感情を持つ人は多い気がします。

 しかし、それは目が見える世界しか想像できていないからです。

 目が見える世界で考えると目が見えないのは不便に感じるかもしれません。

 目が見えない世界では目が見えない世界の感じ方があるんだと思います。

 もちろん社会のいたるところで目が見えることが前提としたデザインが多くあるのでそこを正しくしていくことは必要です。

 それでも目が見えない世界に対してかわいそうと考てしまう社会になってはいけないなと思います。

 子どもとそんなことを話しながら読んでいこうと思います。


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