財布を盗まれて、本当に良かった

 桃野泰徳さんの「財布を盗まれて、本当に良かった」を読みました。

 今回のブログから学んだことはミスを防ぐにはヒューマンエラーを前提としたシステムの変更が必要ということです。

 桃野さんが大学時代に遠征先で財布をトイレに置き忘れて盗まれてしまったという話なんですが、自分が財布を置き忘れることが多いと分かっていたのに、改善することなく、忘れないようにするということに頼っていた。

 人は必ずミスをするという前提にしたシステムを作らない限りミスは発生する。

 そこで桃野さんは財布を折りたたみ財布にして前ポケットに入れるというシステムに変え、ミスを防いだそうです。

 読みながら、学校にはいまだに人のミスを前提としたシステムが整っていないと感じました。

 思いつくだけでもいくつも出てきます。

 ・連絡ミスが起こりやすい情報共有システム

 多くの学校でいまだに保護者への連絡事項が口頭や紙ベースで行われています。

 しかしそれでは配布したプリントを生徒が紛失し、保護者に情報が届かないということが発生します。

 人はミスをするを前提にすれば「ちゃんと渡せよ、大事なプリントやからなくすなよ」という呼びかけは何もしてないのと同じです。

 システムとして保護者への連絡手段をデジタル化したり、メールや連絡アプリで管理すればいいんですがなかなか進んでいません。

 ・ 学級費や学校費の現金管理

 少しずつ改善はされていると思うのですが、クラス費や学校の徴収金を教員が現金で管理することがあります。

 現金を人が管理するので、金額の数え間違いや紛失、盗難のリスクがあるんですが、注意するとか複数人でチェックするという方法がほとんどです。

 システムとしてキャッシュレス決済にするや銀行口座を利用した管理が整っていないと感じます。
  
 ・教員間の口頭での引き継ぎ

 これは自分も出来ていなくてかなり問題だと思っているんですが、教員の異動時や産休などの引き継ぎが口頭や個別メモで行われています。

 情報が正確に伝わらなかったり、伝え漏れが起きたり、後任が手探りで業務を進めることになっています。

 デジタルツールやクラウドを用いて引き継ぎ資料を一元管理すればいいんですが、雑多に資料が大量に残っていることが多く、スムーズな引き継ぎが出来ているとは言いがたいです。

 ・教員のスケジュール調整の煩雑さ

 これもまだまだ多いなと思っているんですが、会議や業務の調整が手書きのスケジュール表や口頭の相談に依存しています。

 僕も何回かやってしまったんですが、ダブルブッキングや予定漏れというトラブルが発生しています。

 解消のためには、全教員が利用可能なデジタルスケジュール管理ツールを導入すればいいんですが進んでいない学校が多いと思います。

 ・生徒の学習進捗管理のアナログ化

 生徒の成績や出席状況を紙の成績表やノートに手書きで記録している先生はわりといる気がします。

 記録ミスや、データの紛失が発生するリスクがあるんですが、慣れているという理由で紙のままの人が多い気がします。

 人はミスするという前提でミスに向き合えば、学校で発生しているミスが起きそうな状況を改善しないのはリスク管理が出来ていないといえると思います。
  
 自分が管理職になった時に、誰かににシステムを変えましょうと言うのは、その人のことを信頼していないと思われたらどうしようという気持ちになるので言いづらいかもしれません。

 しかし、人は誰であってもミスはするということを理解してもらうしかないしそのミスを事前に防ぐことがその人のためになるということを丁寧に説明するしかないんだろうなと思いました。



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