ダ・ウィンチ 2月号

 ダ・ヴィンチ2月号を読みました。

 今月号の特集は「小川哲という小説」ということでデビュー10年目を迎えた小川さんのインタビューや対談が掲載されていました。

 小川さんが質問に答えていく形式や家族の会話など小川さんのことを知ることが出来て楽しい企画が多かったです。

 ちなみに僕が小川さんの作品を知ったのは『ゲームの王国』だったと思うんですが、面白そうと思って借りながら、途中で挫折して返却するという苦い思い出があります。

 その後の『地図と拳』も直木賞を受賞されたということで読んでみようと思ったんですが、途中で挫折・・・

 2作続けて読み切れず、それでもなぜか面白そうという印象は残っていました。

 そんな気持ちで挑んだ『君のクイズ』が、かなり面白くて小川さんのことを一気に好きになりました。

 クイズ大会で問題文を1文字も読まずに正解した謎にせまっていく物語なんですが、臨場感や物語の空気感がとても好きになりました。

 その次の『君が手にするはずだった黄金について』も面白く、小川さんのことなのかな?と思いながら読める不思議な小説でした。

 よしっこれできっと前に挫折した小川さん作品を読んでもいけるはずだ思いながら読んだ最新作『スメラミング』では、読破したものの前の2作とは違う読後感を持ちました。

 僕の中でとても不思議な感覚がする作家さんで、作品によって世界が異なるというか、まだまだ「小川哲という小説」に乗り切れていないんだなと感じました。

 ただやはり作品紹介やインタビューを読むほどに挫折していた『ゲームの王国』と『地図と拳』は読んでみようという気持ちが強くなりました。

 小川哲作品は7作品出ていて、そのうちの3作を読み、2作は挫折中なのでなんとか2作には再挑戦しようと思っているのですが…

 ぜひ一緒に読みましょうという人がいれば名乗りでてくれると嬉しいです。


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