『答え合わせ』石田明

 NON STYLEの石田さんが自身のお笑い観について書かれた1冊。

 NON STYLEの現在や解散しそうになった話も書かれていたりするんですが、基本的にはお笑いの分析本でした。

 分析しているお笑いはM-1だけでなく、様々な漫才の分析や芸人の分析などが書かれている1冊で、漫才好きにはとても面白く読める内容でした。

 M-1が始まったのは2001年で今から24年前です。

 高校3年生から大学という青春まっただ中にM-1がありました。

 第1回は中川家が優勝したんですが、いまだに記憶に残っています。

 M-1以前も漫才をテレビで見ることはありましたし、お笑いコンテストを見ることもたまにはありました。

 ただゴールデンタイムに、島田紳助さんや松本人志さんといった蒼々たるメンツが審査をしてそれなりに有名な若手漫才師が競い合うという番組はインパクトがありました。

 優勝した中川家やハリガネロック、他にもおぎやはぎ、麒麟もインパクトがありました。

 ますだおかだが優勝した第2回大会からは毎年、年末にM-1をリアルタイムで観るというのが恒例になるくらいM-1に夢中になりました。

 第2回以降はすっかり笑い飯のファンになりましたし、フットボールアワーも大好きになりました。

 第3回の笑い飯の奈良県立博物館のネタはいまだにほとんど思い出せるくらいに笑いました。

 そこから先のアンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、チュートリアルなど歴代のチャンピオンを始めM-1に出ていた芸人さんのことはずっと好きなので、本当にM-1のインパクトって凄いんだなと感じます。

 今回、『答え合わせ』を読んであのコンビがなぜ優勝したのか、漫才師がどんな思考でネタを考えているか。

 漫才がどんな変化をしていて、どんな進化をしているのかを現役の第一線で活躍している漫才師の目線で書かれているので漫才に興味ある人にはぜひお勧めです。


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