『ころべばいいのに』ヨシタケシンスケ

 ヨシタケシンスケさんの『ころべばいいのに』を読みました。

 ヨシタケさんの絵本の中では少し前に出版されたものなのですが、なぜか読んだことがなかったんですがたまたま図書館で目に止まったので借りてきました。

 個人的にヨシタケさんの絵本の中でお勧め度、上位に入ってくるとてもいい絵本でした。

 ヨシタケさんがインタビューで「キライ」という気持ちをトコトン考えたとあるくらい「キライ」について書かれた絵本です。

 「人を嫌う」という感情に対して多くの人はあまり前向きに捉えることはありません。

 特に学校においては”みんな仲良く”、”嫌いな人とも仲良くしよう”ということが当たり前のように語られます。

 しかし人間である以上、それって少し不自然だと思います。

 なので僕は今まで、クラス全員仲良く過ごそうとかは言ったことがないです。

 クラス全員が全員と仲良くして欲しいとは思わないけれど、うまく付き合っていってほしいとは話します。

 なぜならキライという感情はきっとほとんどの人の中にあって、嫌いな人と基本的には関わらないで過ごしますし、どうしても関わらないといけない時はうまく接しているからです。

 もちろん嫌いだからと言って悪口を言っていいとか、冷たい態度を取っていいというわけではありませんが、嫌いな人と無理して仲良くする必要はありません。

 もちろん嫌いな人を積極的に作ってほしいと思っているわけではないんですが、嫌いな人がいていいと言うことを学んだり、気づいたりすることが出来ればとてもラクになると思います。

 子どもも気に入ってくれてすでに何度も読んでいるので、図書館に返却した後に買って家に置いておこうかなと考えています。

 

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