謙遜する文化

 文学国語で「身内ほど厄介なものはない」米原万里著という文章を扱っています。

 内容は通訳者である著者が日本では身内を紹介する時に謙遜して紹介する文化があるので、海外の人が身内を紹介する時に賞賛している英語をそのまま訳していいのか難しいというものです。

 授業中、生徒とも謙遜についていろいろ話した後に職員室に戻った際に、たまたまFLTの先生がいらっしゃったので、実際にアメリカではどうなのかという話を聞かせてもらいました。

 日本では身内を紹介する言葉として「愚妻」や「愚息」、「豚児」といった言葉があり、「ふつつかな娘」という言葉も使われたりしているという話しをしました。

 本心ではそう思っていなくてもそういう言葉を使うことがあるという話をしました。

 もしその日本語をそのまま英語にすると「my stupid wife」「my piglike son」「my very unperfect daughter」になるというと大変驚いていました。

 こんな言葉を家族に使ってるの??みたいな感じでとても驚いていました。

 本心ではないとしても、そういう言葉を身内に使うことはありえないと話してくれました。

 で、あなたはどうなの?聞かれたので僕は使うことはないと話しました。

 ただ状況として使う可能性がゼロかと言われると分からないという話しもしました。

 どんな状況では使う可能性があるのか?など結構な時間、話していました。

 英語はそんなに得意ではないので英語の先生にも手伝ってもらいながらとてもいい時間になりました。

 話しながらこういう話しを教室で英語も使いながら出来ればとてもいいなぁと思いました。


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