否定の暴力

 桃野さんのブログ「口に出した瞬間に人間関係が終わる呪いの言葉」というブログを読みました。

 まさにというか、本当にとても大切なことだと思いました。

 ブログの内容は「否定の暴力」に関してて、とあるインフルエンサーの自衛隊に対する否定とそれを肯定する人たちに対してです。

 自衛隊マニアである桃野さんはその否定に対して、そのことが事実でないという理由を詳細に語られています。

 そして最後に「否定という暴力的な手段」をもっと考えて使用してほしいとまとめている。

 人はつい簡単に否定をしてしまいますし、たいして知っていないのにも関わらず否定をすることがあります。

 個人的に頭にパッと思いついたのは、野球場のバックネット裏で「あの場面でバンドのサインを出すとはあの監督は野球を分かっていないな」とか食べ放題の店で「あの店の肉は食べれたものじゃない」といった否定の言葉です。

 思い返すと僕自身もついやって言ってしまっているなと思います。

 公園に行った時に「この公園は環境が整っていないな」とか安易な否定をしてしまっています。

 もしかすると、生徒との会話の中でも否定をしてしまっていないか不安になりました。

 最初にあげた野球の件に関してはそれまでの過程で選手とどれだけの時間を過ごしてきたのか、日々どれだけ野球と向き合ってきたのかを想像しない否定の暴力でしかありません。

 食べ放題の店で肉を提供するまでの過程やコスト削減の努力など関わった人のことを無視した暴力になっています。

 僕自身の言葉も自治体の予算の中で様々な議論をしたうえでの現状を想像しない暴力でしかないと自覚しました。

 桃野さんは否定に対してこう説明してくれています。

 そもそも否定というのは、相手を圧倒するほどの情報と知識が前提になる行為だ。
 情報と知識に基づかない否定はただの感情論で、何も生み出さない。
 
 否定することで自分のポジションを取って話すことからは何も生まれないし、否定する人に対して話す気はどんどんなくなっていきます。

 否定する時は1度、本当にそうなのか?見た目だけで判断していないか?考えたうえで話そうとしているかと踏みとどまる「本物の知性と品格」を持っていようと思います。


IMG_1596