いろんな本を読み、いろんな人に出会う日々

 自分が出来る範囲で時間を作っていろんな本を読み、いろんな人に出会うようにこころがけています。

 それは最近よく耳にするリスキングのためとかではありません。

 学ぶことが楽しいというのはありますが、それが全てではありません。

 読んでる本の全てが楽しくて読んでるわけではないですし、全ての出会いが楽しいからではありません。

 根っこにあるのは、自分が教師として子どもに何かを強制していく時のよりどころが必要だからです。

 親となってからは子どもに対してもそうです。

 強制という言葉の意味は「力ずくで、または権力によってさせること。」なので、子どもに強制なんかしていないという人もいると思います。

 しかし僕は教師も親も子どもに何かを強制していると思っています。

 今から何の教科を勉強しますとか、学校に来てくださいというのも権力によってさせることだと思っています。

 学校に来なくても学べる子に対しても学校に来て、たまたま同じクラスになった子どもとともに学ぶことを強制しています。

 今からこの教科を勉強しますというのは、(他の教科はしないでください)という意味が含まれています。

 なので学校に来て授業を受けている時点で、いくら学び方を自由にしているつもりであってもそこには強制が存在していると思っています。

 ただそのことが悪いと言いたいわけではなく、そのことに自覚的に向き合うべきだと考えています。

 現実問題として高校で完全に時間割をなくして進めていくというのは、公立全日制高校では難しいです。

 そんな中でも子ども達が生きていく20年後、30年後の未来に今、何が必要なのかを考えてそのための何かを選んでいくしかありません。

 もし選択する自由をどれだけ与えたとしても強制がゼロになるわけではありません。

 学校に来て、教師の話を聞くという時間がある時点で強制は発生していると思っています。

 自分がなぜその選択をしているのか、どんな根拠があって強制しているのか。

 そのためにとにかく自分がまず学ぶ、そして人と話すを繰り返しています。

 そうしないと子どもに何かを強いることは出来ないと思っています。


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