タカラトミーの出産祝い２００万円

　タカラトミーが「出産育児祝い金」という子ども１人が生まれるたびに２００万円を支給するという制度を開始するそうです。

　男女関係なく、育児休業を28日以上取得することが支給の条件となっています。

　育児休業取得を後押しする制度で、かなり画期的だと思います。

　子どものおもちゃを扱う会社が未来の子どもを守るために行動していると考えるとてもいいなと思います。

　もちろん未来の顧客に対する投資という見方も出来なくはないんですが、それ以上に子どもを社会で育てていくという気持ちがあると思っています。

　現状でも育児休業に関して制度はかなり整っているんですが、なかなか長期の取得が増えていません。

　なぜなら育児休業のハードルとして、「収入減少」「人手が足りていない」「周りへの申しわけなさ」があるからです。

　今回のタカラトミーの制度はその「収入減少」を解決し、さらに「周りへの申しわけなさ」も解消できるように業務をカバーする社員に手当を支給する「応援手当」の制度も導入することになっています。

　育児休業を取った立場からすると育児休業を取ることは強くお勧めしたいです。

　しかし、収入が減ることも事実としてあります。

　周りの人の負担が増えてしまうのではないかという気持ちも分かります。

　そんな中、関連会社を含めると2,000人以上が働くタカラトミーがこういった決断をしたというのはとても大きなインパクトになると思います。

　育児休業を取りやすい環境作りをすることが新しい人材を集め、そこからイノベーションを生み出していくといういい循環になっていくといいなと思いました。