心の中に残る後悔

 先日、とてもとても残念な場面に遭遇しました。

 あまりに突然の出来事で何も出来なかった自分の無力さを感じています。

 自分の子どもと一緒におもちゃ売り場で遊んでいると近くで小学校低学年くらいの女の子が1人で遊んでいました。

 特に何も思うことはなかったんですが、後ろに父親らしき人がやってきました。

 すると突然、持っていた割と重量感があるリュックで女の子を横から殴り飛ばしました。

 女の子は転倒したんですが、父親の怒声にすぐに立ち上がり謝っていました。

 父親はすぐに歩き去って行き、女の子は後を追っていきました。

 あまりの物音に店の人も駆けつけたんですが、2人はあっという間にどこかに行ってしまいました。

 散らばったおもちゃを店員さんが片付け始めたので、そこでようやくハッとして片付けるのを手伝いました。
  
 何があったのかを軽く説明したんですが、その場にいた全員がいったい何が起きたのか分からない状態でした。

 公の場で平然と虐待が行われたという事実を認識するまでに時間がかかってしまい、何をすることも出来ませんでした。

 女の子がおもちゃをバラバラにして遊び回っていたわけでも、騒いでいたわけでもありません。

 父親はスッとやってきて、声をかけることなく急に殴りました。

 その後、何かしら話していたんですがうまく聞き取れませんでした。

 あの後いったい子どもはどうなっていくのか、もし虐待が続いたら、なぜあの場で何か出来なかったのか。

 いろんなモヤモヤが心を覆っています。
 
 子どもへの虐待は暴力であり、犯罪です。

 児童に対して殴る・蹴るなどの暴力を加えた場合は、暴行罪・傷害罪が適用されます。

 しかし、いまだに「しつけ」という名の犯罪はなくなっていないという現実を突きつけられました。

 いくらいろんなことを思ってももうあの親子に関わることは出来ません。

 出来ることはしつけという名の犯罪がなくなる社会を作るための行動を重ねていくことくらい。
 
 今回のことを胸に刻んで行動していこうと思います。

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