桃野泰徳さんのブログ

 最近、頻繁に紹介させていただいている桃野泰徳さんのブログがこれから意識しておくべき内容だったので、自分への戒めの意味も込めて記録しておこうと思います。

 いくら”意識しよう”と呼びかけても人の行動は変わらない。

 今回のブログの内容はある企業の幹部会議にて経営者が幹部に叱責したという内容から始まります。

 経営者が幹部をどんな言葉で叱責したかは、ブログから引用させていただきます。
 「いつまで昔の意識を引きずってるんや!」
 「環境に適応することを意識せんと、ホンマに生き残れへんぞ」
 この言葉だけで、どんな経営者が話しているか聞いている側はどんな反応をしているか、なんとなく想像できてしまいます。

 こういう抽象的な叱責をして「何もも変わらない」と桃野さんは言い切ります。

 僕もこの意見には完全に同意で、上下関係や立場に差がある時に抽象的で相手のやる気に訴える方法を取っても人は変わりません。

 そもそも叱責から考えや行動の変化は起きないので、そういう部分でも桃野さんに同意です。

 ただ、こういう「何も変わらない」指導を学校でも耳にすることがあります。

 「もっとしっかりしないと卒業できないぞ」
 「上級生になるならしっかり自覚しないとダメだぞ」
 「反省して次に活かしていこう」など
 
 人はそもそもとしてこういう抽象的な声かけで変わるように人は出来ていません。

 人は基本的に損得で行動を選択するので、良心や熱意に語りかけるのではなく、損得を明確に提示するべきです。

 リーダーが意識を変えて欲しいなら、意識改革を叫び、変わることを期待するのではなくシステム自体を変えていくことが求められます。

 桃野さんの言葉を引用させてもらうと、こういうことです。
例えばアルバイトさんやパートさんのような「時間で仕事をしてくれている」人たちに、熱意を前提に仕事の指示をするなど、図々しいにも程があるだろう。
「環境に適応することを意識しろ」
というのであれば、
「環境に適応することを意識して仕事をすれば得をする仕組みを、経営者が用意しろ」
ということだ。
 リーダーとはどうあるべきか、リーダーとはどんな存在かというリーダー論は大切です。

 しかし、同時に機能する組織とはどういうものかという組織論についても考えて実行していく必要があるんだとあらためて実感させてもらいました。


 
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