『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈

 『成瀬は天下を取りにいく』の続編『成瀬は信じた道をいく』を読みました。

 主人公の成瀬が今作でもブレることなく行動し続ける。

 滋賀県大津市の膳所というかなりピンポイントな場所を舞台にしているところも面白い。

 近畿地方に住んでいて、滋賀県にも行ったことがあるんですが、膳所の場所はパッと思いつかないくらいの場所です。

 そんな場所の中で、真っ直ぐすぎるくらい生きる成瀬は、周りから敬遠したり、不思議に思われたりするがしだいに関わった人が変化していくというのが話の大きな流れです。

 今作も連作短編なんですが、どんどん読めて、あっという間に終わってしまって、はやくも次の成瀬の物語を楽しみにしたまま読み終わる、そんな小説でした。

 今作の中で僕が印象に残ったは成瀬の言葉でした。

 成瀬が「将来、何になりたいのか」を問われた時に「何になるかより、何をやるかのほうが大切」だ考えていると答える。

 成瀬の行動原理がギュッと詰まった言葉で、心にとても響きました。

 何になるかを目的にすると、何かになった時に目的が終わってしまう。

 そうではなく、何をやるかを目的にしておけば、やるべきことはなくならないし変わらない。

 今、自分がやっていることは何かになることを目的にしてしまっていないか?自分の心に問いかけていこうと思います。

 


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