『仕事の辞め方』鈴木おさむ

 鈴木おさむさんの『仕事の辞め方』を読みました。

  仕事というとつい「職業」のことを考えてしまいます。

 『仕事の辞め方』では放送作家という職業を辞めるというより、自分のやりたいことをやるために今やっている仕事を辞めて余白を作るという感じが近い気がしました。

 なので定年になったら仕事を辞めるとかそういったことではなく、自分のやりたいことと本気で向き合うことから逃げたらダメだよねという内容に感じました。

 忙しいとか、手一杯で考える時間がないって言ってると人生はあっという間に終わってしまいますよ、「今やっている仕事は本気でやれていますか?」と聞かれている気がしました。

 自分の人生を俯瞰で見た時に今やっている仕事にドキドキしているか?惰性でやってしまっていないかを問いかけること。

 鈴木さんは「ビジネスセックスレス」という言葉を使っているんですが、今やっている仕事が自分の経験値の円の中でやってしまっていないか。

 これから先も円の中でやり続ける仕事だけでいいのか?

 本当に楽しいと思ったことをやるなら今、仕事を辞めるしかないんじゃないか?

 そう思って仕事を辞める決断をしたそうです。

 僕は今やっている教師という仕事は天職だと思っていますが、経験の中でやってしまっていないかという問いにはドキッとさせられました。

 教師をスパッと辞める選択をするかどうかは別として、自分が何を楽しいと感じるのかを試す余白は必要だなと感じました。

 今やっていることを全部、持ったままでは新しい何かを掴むことは出来ない。

 それが仕事を辞める理由なんだと思います。

 ソフト老害

 後もう一つ、仕事が途切れることなくやってきていた鈴木さんが、仕事を辞めるきっかけの一つになったのが自分が「ソフト老害」になってしまっていると気づいたことです。

 本を読んで、自分も知らないうちに「ソフト老害」になっているなと感じました。

 「ソフト老害」とは鈴木さんが考えた造語です。

 鈴木さん自身が、30代や40代の頃に、若い人の話を受け入れたり、聞いているつもりでいながら自分の意見や考えが通りやすいようにうまくバランスをとりながら進めてしまい、結果として若い人からは老害に感じてしまっていたことに気づき、「ソフト老害」と名前を付けました。

 こうやったほうがいいんじゃないかなとか、こうやったほうがうまくいくみたいなことを、伝えている時点で実はそうやったらいい、そうするほうがいいという圧力になってしまっている。

 若い人のこうやりたいを受け止めているふりをして、結局は止めようとしてしまっている。

 嫌われないように上手くバランスを取ってやろうではなく、嫌われる覚悟を持って自分が思っていることをはっきり伝える。

 これは40代を生きていく自分にとって意識しておかないといけないことだなと強く感じました。

FullSizeRender