『ツバキ文具店』小川糸

 『ツバキ文具店』を読みました。

 鎌倉で小さな文具店を営むかたわらで、手紙の代書を行うツバキ文具店。

 祖母が亡くなった後を継いだ鳩子が、様々な依頼を引き受け代書していく。

 ただ祖母からスムーズに受け継いだわけではなく、祖母との関係は破綻し死に目にも会っていない関係でした。

 それでも最終的に鎌倉に帰ってきた鳩子。

 祖母との関係は、いろんな人の代書を行う中で少しずつ変化していきます。

 代書を通じて、その人のことを知り、送る相手のことを想像し手紙を送る。

 代筆の依頼内容は、借金のお断りや、息子から亡くなった父からの手紙を待つ母に天国からの手紙を書いてほしい、親友との絶縁状、師匠への絶縁状などなど

 送る側、受ける側の感情が手紙を通して浄化されていく。

 手書きで送る手紙だからこそ伝わる想いがきっとある、そう感じることが出来る1冊でした。

 言葉を丁寧に紡ぎ、その言葉を書くことの温かさ、大切さを感じることが出来ました。

 本の途中に手書きで書かれた手紙も載っているんですが、手紙という文化はきっとなくならないと確信させてくれる内容でした。

 僕が最後に手紙を書いたのはいつだったか、数年は書いていないかもしれないが10年以上前とかではないと思います。

 ただ思い出せないということは、手紙を書くことへの想いが薄かったのかもしれない。

 想いを込めた手紙を書いてみようと思います。
 
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