『君が手にするはずだった黄金について』

 小川哲さんの新作を読みました。

 小川さん自身がモデルになっていると感じる内容が多々ありました。

 面白いなぁと思ったのは主人公である小説家が虚構にお金を払ってもらっている点に置いて、ポンジ・スキーム詐欺を働く人や盗作をする人に本質的に違いはないのではないかという疑問を抱くところです。

 小説に書かれていることはフェイクであって事実ではない。

 その話にお金を出してもらっている。

 あと、小説家には特別な才能は必要ではなく、日常をまぁいいかと流すことが出来ない生きづらさを持っているかどうか。

 そのあたりの表現の仕方がとても面白い。

 今回の作品は、僕という小説家を主人公とした複数の物語が絡まった小説でした。

 どの短編も表現、感覚の両方がとても面白かったです。

 小川さんの小説は『君のクイズ』でハマったんですが、『地図と拳』で挫折したんですが、また他の小説に挑戦してみようと思っています。

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