『冒険の書』孫泰蔵

 読もうと思いながら読めていなかった『冒険の書』を読みました。

 なぜ?という問いを設定し、様々な過去の考え方にたどり着きながら冒険していくという内容。

 なぜ学校へ行くのか?なぜ子供と大人という考え方が存在するのか?

 学校という制度がなぜ出来たのか?

 どういう目的を持って作られたのか?

 学校が出来るずっと前は子供と大人というはっきりした考え方はなく、今でいう子供にあたる年齢の子たちも大人と共に働いていた。

 子供という概念はもともとあったものではなく、作られたものだった。

 もともとを知る価値

 もともとはこうだった、こういう思いで作られたということを知るのはとても意味がある。

 学校のシステムは批判されることが多いですが、学校が作られた目的は何だったのか?

 学校が作られた時、学校というシステムは革命的であったし、全ての子どものために役に立つと考えられていました。

 子どもは教育を受けるべきだという考えも当初は革新的で、誰からも受け入れられるものではありませんでした。

 しかし今では学校のシステムは古い、学校は変わらなくてはならないと言われる存在になっています。

 では、なぜ変わらなくてはならないのか?社会の急激な変化に対応する必要があるからだ、という文脈は実はずっと言われ続けています。

 学校は変わるべきだ、社会の変化に対応するべきだという話は数十年ずっと言われています。

 しかし、大組織というのは中からは変われないということは歴史が証明しています。

 今、社会の中で既存の学校システムとは違う選択する生徒と保護者が増え続けています。

 今回の『冒険の書』のような教育に関する本が多く売れるようになってきています。

 今までの学校じゃない選択をしようという人が増えている証拠だと思います。

 ただ、だからといって今の学校がなくなることはないと思います。

 選択される1つになっていくということだと思います。

 そしてその準備をしておくことが大切なんだなと実感しました。

 
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