並行して進める課題

 授業の課題として、複数の課題を並行して出すことがあります。

 具体的にはプリントの内容を全員が理解するという課題と複数人でスライドを作成して、発表するという課題が出ている状態です。

 実際にやっている課題としては、「虎の威を借る」と「朝三暮四」の内容を理解し、どちらかを協力してスライドにして作成するというものです。

 なぜ並行した課題にするか?
 
 社会に出て、仕事をする時に仕事は一つずつやってきてくれません。

 単独で出来るものばかりやってきませんし、複数で打ち合わせして進めていかないといけないものが同時にやってきます。

 その時にまず何をしていくのか「最初に打ち合わせをするのか」、「個人で出来るものを処理してから打ち合わせしたほうがいいのか」、「お互いの時間をどこであわすかを決めたほうがいいのか」などなどを決めていかなくてはなりません。

 誰かがいつも今から何してください、次はこれですなんていうスケジュールを組んでくれることはありません。

 線路の切り替えのように今はこっちの線路、そろそろ切り替えるタイミングかな、なんてことを自分で人と折り合いをつけながらやっていく必要があります。

 しかし、今はこれですよ、前向いてこれだけを聞いて、ここをやってくださいと言われ続ける環境ではなかなか身につきません。

 そんなことを考えて課題を並行して出すようにしています。

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