『物語思考』けんすう

 けんすうさんが書かれた『物語思考』を読みました。

 とても面白い内容で40歳になった自分には、ああそういうことをやっていたなとか、そこはまだまだこれからやれるなということがたくさんあって、どんな年代であってもお勧めしたい1冊です。

 高校教師なので、高校生の時に読んでおけばこの本を120%活用できただろうなと感じたので生徒にも紹介してみようかなと思っています。

 自分がずっとやっていたなと感じることがたくさんありました。

 例えば自分がやっているなと感じた部分としては、自分のキャラクターを設定して周りに知ってもらうことで、自分のやりたいことをやりやすい環境にしていくというところです。

 先日、同僚から会議に行った時に僕と働いていることを話すと「ああ、新しいことを授業でやる先生ね」と言われたそうです。

 これは日頃から新しいことに興味を持つ教師というのを意識して、キャラクターとして行動してきた結果だなと感じています。

 新しいことや少し違ったことをやるというキャラになることで、結果として常に新しいことにアンテナが高くなりますし、実際にやっておかないといけないとなってきます。

 自分のキャラクターを設定することで、行動が変わり物語が動き出すというのは実感することが出来ています。

 個人的にはステップ4(第4章)の「キャラが最高に活きる環境を作ろう」がめちゃくちゃお勧めで、ここは確実に読んだほうがいいなという内容でした。

  環境によって人は変わる

 環境によって人は変わるというのは本当に間違いないなということも感じています。

 例えば海外旅行に行ったことがある人が多い環境にいれば海外のハードルが下がり、行く回数も増えますが、海外に行ったことがない人が多い環境ではなかなか行くことができない。

 これは本人に挑戦する勇気がないとかではなく、環境によって人の選択肢は変わるということなんだと思います。

 大学院に派遣されていた時に自分の環境が変わったんですが、環境の変化によって自分の視点が大きく変わったなと感じています。

 環境によって今までの自分と考え方が自然と変わりました。

 もちろん誰もが簡単に住む場所を変えたり、働く場所を変えたりすることが出来るわけではないと思います。
 
 しかし、環境は自分で作り出していくことが出来ます。

 環境なんて自分では変えることが出来ないと思っている人が多いかもしれませんが、現在のネット社会においては環境は自分で作ることが出来ます。

 オンラインサロンなど自分がモデルにしたい人が所属するコミュニティに入り、環境を作ることも出来ますし、自分で発信することで環境を作ることも出来ます。

 そうやって環境を変えることで自分のキャラクター、そして物語も作って行くことが出来る。

 何をしたらいいのか分からないとか、やりたいことがないという人は読んでみて、そのまま実行してみるときっと自分の物語が動き始めると思います。

 ぜひぜひ読んでみてください。


 ※けんすうさんと尾原和啓さんの対談を読むと内容の理解がかなりスムーズになると思うのでお勧めです。

 

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