『Newton 7月号』

 Newton7月号はいつも以上に気になる特集でした。

 気になったのはもちろん表紙にもなっている「Chat GPTの衝撃」です。

 とんでもないスピードで世間に広まり、つい先日アプリも発表されたばかりのChatGPTですが、なぜここまで劇的な進化が起きたのか。

 早速アプリを入れましたが、ほんとに検索の仕方が変わっていく可能性があるなと感じます。

 それくらいのインパクトがあります。

 特集は対話AIは言葉の意味を理解しているのか?など面白い内容がぎっしり詰まっていました。

 まずそもそものChatGPTの説明ですが、ChatGPTは続く文字を予測して文章を生成しています。

 可愛いから猫が(  )という文を見れば(  )は好きという言葉が予測されるようにChatGPTは前にくる単語から続く言葉を予測して文章を生成しています。

 ChatGPTはこういった穴埋め問題をネット上から自分で作成し、自分で答え合わせをして学んでいきます。

 その量は当然、人間が学習する量とは比較するまでもないほどに大量でなおかつ高速で行われています。

 GPT-1のころは1.17億個といわれていたのが今、無料で公開されている3.5バージョンでは3,550億個、さらに有料版の最新GPT4では1兆個を超えると言われています。

 1兆を超える言葉のパターンを学習したうえで文章を生成しているので、どんな質問に対しても自然な会話が生成されています。

 なのでChatGPTは、あくまで予測される語を続けて文章を生成しているだけで意味を理解しているわけではない、というのが多く言われている意見です。

 しかし、記事を監修された松尾豊教授は、ChatGPT言葉の意味を理解しているといえるのではないかと話されています。

 なぜならChatGPTは次の言葉を予測する際に学習によって、リンゴという単語が「赤い」「果物」といった単語と関連が深いこと、ニュートンの万有引力との関係やApple社のシンボルだということも理解しています。
 
 ということは、手触りや味というものを直接は理解していませんが、リンゴという言葉が持つ概念を理解しているといえるのではないかという考えです。

 確かにこの考えは一理あるなと思いましたし、実際に「りんご」という言葉からイメージするものは人によって異なっていることを考えれば、「りんご」という言葉の概念をChatGPTが捉えているといえるのかもしれません。

 もちろんChatGPTが言葉の意味を理解しているかどうかは言葉の理解をどう捉えるかによりますが、ChatGPTが言葉を理解していないとしてもあらゆる文章に関する仕事をかなりの精度で行えることは事実です。

 文章で行うほとんどのタスクをChatGPTは行うことができるという意味で汎用AIにかなり近づいたといえます。

 ずっと言われ続けているAIに仕事が奪われる未来が一気に数年先の未来までやってきました。

 ただ奪われると考えるのではなく、どう共存するかを考える必要があると思います。

 ChatGPTや他の対話型AIがなくなる未来はやってこないということは、人間はどんな社会をAIと実現していくかを考える必要があるということです。

 奪われるかもしれない仕事を考えるより、どうすればよりよく共存していけるかという視点を持って授業していこうと思います。

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