『あなたのための短歌集』木下龍也

 『あなたのための短歌集』を読みました。

 木下龍也さんによる短歌の個人販売700首の中から、依頼者から提供してもらった100首をまとめた1冊。

 木下さんがその人からのお題にあわせて、各個人宛てに書いた短歌。

 どれも本当に素敵な短歌が多かったです。

 特に子供に対して詠んでいる短歌はグッとくるものがありました。

 1つ、引用させてもらいます。
バナナが好きな娘(現在、1歳7ヶ月)が将来、落ち込んだときに読み返す短歌をお願いします。

 実家にはいつもバナナがある きみがふいに帰ってくる日のために

 そんなに多くの短歌集を読んだわけではないんですが、木下さんの短歌を読めば読むほど言葉って本当に素敵だなと感じます。

 物事や感情をどんな言葉を選択して表現するかによって、伝わり方や伝わることが大きく変わっていくということを感じます。

 僕も子供の誕生日に毎年1首ずつ贈ってみようかなと思いました。

 公表するのではなく、子供のためだけに毎年1首ずつ大切な31音を紡いでいけたらとても素敵だなと思ったので、先日誕生日を迎えた次男のための1首を考えてみたいと思います。


 


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