あっという間に始業式

 ついこの間、始まったと思っていたらもう始業式が終わり、対面式やいろんな式が終わり、いよいよ授業が始まりました。

 準備期間はいくらあっても完璧とか十分ということはなくて、やってきたところまででやっていくしかないというのが感想です。

 それにしても8ヶ月ぶりの授業は、なかなか緊張というか変な感じがしました。

 最初から張り切りすぎても結局、途中で教師側が失速してしまうので、出来るだけ自然な始まりにしようかと考えたりもしたんですが、少し違った導入から始めました。

 「なぜ学校に来て、勉強しているのか。」を考えてもらう授業にしました。

 サラッと入らずに導入を大事にしたのは、8ヶ月前に授業をしていた時に、このままでは個別化が進んでいってしまうだろうなと不安に思っていたからでした。

 その不安を解消できないまま育児休業に入ってしまったという感覚があったので、8ヶ月前の振り返りをして生徒に素直に謝りました。

 あのまま進んでいくと個別化最適化ではなく、単に個別化が進んでしまい、お互いにやっていないのが悪いという自己責任論がクラスの中に広がっていた気がします。

 それは教師の願いをきちんと伝えられていなかったからで、申し訳なかったと伝えました。

 話している生徒の表情を見ていると、その感覚は間違っていなかった気がしました。

 最初に「なぜ学校に来て勉強しているか」を生徒たちが考えてクラスの中での上位目標を全員で作る時間を設定することで、年間を通して何を目標に自分たちは勉強するのかを意識してもらえると考えて、授業を行いました。

 結果として想像以上にいろんな意見を出してくれました。

 毎日、学校に来て顔を合わせて勉強する意味をきちんと考えてくれていました。

 抽象的な目標がたくさん出てきていたので、自分たちで具体と抽象を行き来しながら考えていってクラスの中での上位目標を設定していきたいと思います。

 しっかりとリセットしてスタートを切れた気がしたので、まずは良かったなと感じています。





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