映画『エルヴィス』

 エルヴィス・プレスリーの生涯を映画化したエルヴィスを観ました。

 映画館に観に行こうか悩んでいて結局、行けてなかった作品をNetflixで観ました。

  クィーンのフレディ・マーキュリーを映画化した『ボヘミアン・ラプソディ』以来かなり定番化したスーパースターの物語。

 田舎の青年の
エルヴィスはR&Bとロックを融合させてスターダムを駆け上がっていく。

 エルヴィスは生まれた場所や育った環境から当時のアメリカが抱えていた人種差別の問題と結びつけられ、社会からかなり圧力を加えられる。

 それでも若者からの絶大な支持を集めて成功していくが、しだいに圧力と信頼していた人物の裏切りや金銭面でのトラブルを重ねて、自分を見失っていく。

 社会が自分に求めるものに答え続けていくしかない苦悩、そしてその代償として家族や大切なものを失っていく。

 逃げ道として大金を使い、酒やドラッグに手を出してしまう。

 そんな苦しみの中からどうにか自分のやりたかったことを思い出して立ち上がっていく。

 しかし立ちあがろうとしていく中、命をすり減らして活動した代償を払うかのように早くして命を失う。

 多くのスーパースターが若くして命を落としてしまっているのは、スーパースターになってしまったからなのか。
 
 光が強ければ強いほどに、闇も濃くなってしまうのか。

 スター達の映画を観るたびにそんなことを考えてしまいます。

 どの作品もストーリーの構成は似ているんですが、役者の演技力や音楽で、どの作品もいいなぁと思いながら観ています。

 エルヴィスも映画館で観たらもっと感動したんだろうなと思います。

 音楽映画はやっぱり映画館の大画面と大音量で観るのがいいなといつも感じます。

 
大切なことを見失ってはいけない

 有名になりたい、お金持ちになりたい、多くの人に認められたい、という欲求は多くの人が持っていると思います。
 
 しかしどれほど有名になっても、お金持ちになっても人の欲はつきません。

 もっと、それ以上を求めていきます。

 自分が大切にすべき優先順位は何なのか。

 エルヴィスが家族と別れる時に「私はあなたの妻で、子どもの父親はあなたしかいない。」という言葉をかけるんですが、どれだけの大スターになろうとも守るべきものは何なのか。

 見失ってはいけないなと感じました。

 幸せはどこかにあるのではなく、今目の前にあるものを幸せにしていくものだと思います。
 


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