映画にまつわる思い出
 
 noteの企画「映画にまるわる思い出」に応募してみようと思います。

 小学生の頃、映画といえば年に1度のドラえもんでした。

 春休みになると家族でドラえもんを観に行くのが楽しみで、来場者特典のドラえもんグッズを毎回楽しみにしていました。

 小学校のころは映画館は近くになくて家族で車に乗って出かける特別な場所でした。

 シネコンではなく、1つの映画館にいくつも映画が上映されているわけではなく、簡単に行けない場所でした。

 中学校になって初めて子どもたちだけで行った映画館は、なんだかとても大人になった気がしたのを覚えています。

 内容は覚えてないんですが、堂本剛さんが主演の金田一少年の事件簿を観に行って中学生1枚と緊張しながら言った記憶があります。

 中学校、高校はあまり映画館に行くことはなく、高校生の時にタイタニックを観に行ったような気がするだけです。

 しかし大学生になってから近くに映画館がある環境になり、一気に映画館が身近な場所になりました。

 映画館は友だちや恋人と行くものだと思っていたんですが、平日の時間が空いた時になぜか映画を観に行こうと思って1人映画デビューをしました。

 1人で映画を観ている自分に憧れていたんだと思います。

 勇気を出して行ってみたのに思った以上に1人で映画に来ている人も多く、少しがっかりしたのを覚えています。

 それでも隣に人がいない状態で観る映画はとてもよく、空いている時間帯だとまるで自分のために映画を上映してくれている気分になるのでとても贅沢な時間を満喫できました。

 1人映画デビューをして、映画館という空間が大好きになった勢いで映画館でバイトを始めてからはもっと映画館のことが好きになりました。

 映画館で席に着きスマホの電源を落としてスクリーンを観た瞬間から映画館は社会の中で、外の世界を綺麗に遮断できる空間だなといつも思います。

 意識して遮断しないとつながりすぎてしまう現代で、映画と向き合うことが出来る時間を提供してくれる映画館は、これから先もずっと必要な場所だなと思っています。

 映画にまるわる思い出というより、映画館との思い出になってしまっていますが、映画も映画館も本当に大好きです。

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