子連れが謝り続けなければならないのか
 
 ヒオカさんという方が書かれた記事が刺さったので、そこから考えたことを書いておこうと思います。

 子連れでどこかに出かける時、近くのスーパーに行くときや電車に乗る時、バスに乗る時いろんな場面で子連れの人が「すいません」と言わなくてはいけない社会はおかしくないか?

 子育てに対して社会が不寛容すぎるんじゃないかという内容で、共感するところも多い内容でした。



 めちゃくちゃ納得したけど、本当にそうなのか??

 記事にはめちゃくちゃ納得して、確かにそう感じることは多いんです。

 実際に子連れで買い物に行った時は確かに疲れるんですが、でも本当に周りの人はそんなに不寛容なんでしょうか?

 つい先日、スーパーで子ども二人を連れて買い物をしていました。

 長男のお菓子だけを買ってレジに並んでいたら、前の人が後ろの僕らに気づいてくれて「それだけ?なら先にどうぞ」といって順番を譲ってくれました。
  
 他にもレジの店員さんが「大丈夫、運びましょうか」と言ってくれたり、買い物中に「お父さん一人で偉いね」とか、掃除している人に「お父さんも育児するっていいよね」と言ってくれたりと思い返すと知らない人から温かい言葉を結構かけてもらっています。

 飲食店で少し大きな声を出していたら隣から「元気だねえ」と微笑みかけてくれる人もいました。

 そのたびに育児に優しい人って結構、多いなと感じています。

 実は世間の人も育児している人に優しい人のほうが多いのに、SNSによって育児に対して批判的な行動を取る人がピックアップされてしまっている。

 電車で子どもに笑顔で接してくれた人は話題にならなくても、怒鳴りつけた人は話題になってしまいます。

 近所に保育園が出来ることを喜んで受け入れてくれている人の声は表に出ずに、クレームを入れた人のことが話題になりニュースになる。

 言い方は悪いかもしれませんが、そういった人は急に増えたわけではなく昔から一定数いた。

 しかし、SNSによってめちゃくちゃ増えて、周りにいつもいるんじゃないかと思うようになってしまった。

 その結果、お互いに何もしないほうがいいんじゃないかと思い親切な行動すらやりづらくなってしまったというのが現実に近いような気がしています。

 僕はそう思っているので、子供がやることに対して他の親御さんより見守っていることが多い気がしています。

 きっと他の子なら止められてしまうんだろうなという行動でもあまり止めません。

 子育て広場などで走り回る、話している時に座っていない、公園で他の子どものおもちゃで一緒に遊ぼうとする、子どもが親御さんに話しかけるなどなど。

 少し距離を取って見ていますが、今までトラブルになったことはありません。

 子どもには迷惑をかけてはいけないと伝えるのではなく、人は迷惑をかけて生きるものだから、人に迷惑をかけてもいいけれど、自分も人の迷惑を受け入れようと伝えています。

 言うことを聞く子になって欲しいわけでなく、自分で自分の人生を生きる子になってほしいという願いが根っこにあるので、しっかりと話はしますが、強制したりやらせたりは極力せずに過ごしています。

 時間はかかるのかもしれませんが、子どもが納得して動く、子どもが自分から動くのを待つということはこれからも続けていきたいと思います。

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