和歌山『学び合い』の会

 和歌山『学び合い』の会に参加してきました。

 子どもと一緒に参加したので、会場近くの図書館で借りた絵本を読んだり、一緒に遊んだりほとんど参加している方と話すことなく終了しました。

 せっかく参加したのにと思う人もいるかもしれませんが、僕はそれで満足というか参加して良かったなと感じています。

 勉強会というとテーマや話題提供者がいてそれをもとに話したりすることが多いと思うんですが、『学び合い』の会はフリートークです。

 もちろんがっつり講演やワークショップ形式の勉強会も行ったことがありますし、そういう場も面白いですが、『学び合い』の会はそういう場とは少し違っています。

 フリートークが成立する状態とは

 実際に参加者は少人数なんですが、複数グループが出来ていて、ロイロの話や学校の行事や学校のこれからの話などいろんな話がされていました。

 僕と子どもが絵本を読んでいたり遊んでいるのを無視しているわけではなく、むしろ気にしながら適度な距離を取りながらみんなが会話をしていました。

 こういう空間って実はなかなか成立するのが難しいです。

 せっかく参加しているのに話したいんじゃないかと思って話していない人に話しを振るというのは大切ですが、もしかすると話したくなくて聞いていたかったのかもしれません。

 もちろん話したいけれどきっかけがなかったのかもしれません、話の内容が難しくて話すのを躊躇しているのかもしれません。

 話していないにもいろんな可能性があります。

 相手の気持ちの本当は分からないにしてもそういう時は相手の様子を見るしかないです。

 もちろんじっと見つめるのではなく、さりげなくしっかりと見ることで、相手に自分が見ていることがやんわりと分かる状態にする。

 そうやってこの場では話すのも聞いているのも自由ですよという雰囲気を作ることが出来るか。

 これがなかなか難しいんですが、昨日の空間で僕はそういう雰囲気を感じていました。
 
 子どもと遊んでいても、絵本を読んでいても周りとの会話は聞くことができますし、聞いて参加しようと思えば参加できるという状態でした。

 実際に子どもが会話の中で気になった言葉に反応して話しかけたりしていました。

 集団がそうやってお互いの状況を考え、うまく兼ね合いを取ることができると居心地のいい場所になっていくんだなと思います。


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