『教職研修12月号』

 『教職研修』12月号を読みました。

 定期購読を4月から開始してあっという間に12月号、来年以降も定期購読する気持ちになってくるくらい毎号、教育関係の学びがあります。

 12月号で印象に残ったのは教育時事、「国葬論議、置き去りにしたものは」という安倍首相の国葬の際に学校に国旗を掲げるのか、ということに扱った記事。

 国葬の是非や国葬の際に国旗を掲揚することに対して校長はどう対応したのか?教育委員会は?そして学校ではどう扱われたのか?

 結果としては掲揚は強制されることなく、ほとんどの学校で国旗の掲揚は行われなかった。

 結果がどうあったとしても、学校の主役である子どもの姿は最後まで置き去りにされていた。

 国旗を掲揚するかどうするかを子どもと話し合った学校はあったのだろうか?

 国旗を掲揚する、しない関係なく、国葬が行われること、国旗を学校に掲揚するかどうかが議論されていることに疑問を持つ子どもは必ずいた。

 しかし、それに答えられる大人は学校にどれだけいただろうか、いないからこそ子どもたちと一緒に考える機会があっても良かったんだろうなと記事を読んで感じた。

 18歳から選挙権がある、主権者教育を考えるきっかけにもなったはずの問題が、なんとなく終わっていった気がする。

 「公用文作成の要領」の改訂

 もう一つ気になったというか、そんなものがあるんだと知ったのが「公用文作成の要領」の存在でした。

 さらにその要領が70年ぶりに改訂されたということをまったく知りませんでした。

 70年前というと1952年、昭和27年です。

 そこから公用文作成って変わってなかったんだということにも驚きますが、少し納得もしました。

 横書きの文書ではコンマ(,)を使うというルールが読点(、)でもよくなったりとかなり具体的な例も載っているので、時間がある時に目を通してみようかなと思っています。

 ただ大事なことは、今回の改訂の目的は公用文を読み手に伝わるようにすることに重点を置いているということです。

 一般向けの公用文(解説・広報等)は読みやすさを優先することになっていて、これから国が発行する文書がどう変わっていくのか、期待しながら読んでみたいと思います。



 雑誌で再会できる先生

 教育系の雑誌を読んでいると、かなりの頻度で登場してくる上越教育大学の赤坂真二先生。

 12月号にも登場してきてくれて、内容はもちろん講義や講義以外での会話を思い出しながら読むことが出来ていい刺激になります。

 いつか同じ誌面に掲載されるように頑張ろうと思っています。

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