『その本は』ヨシタケシンスケ 又吉直樹

 ヨシタケシンスケさん、又吉直樹さんが書かれた『その本は』大好きな2人が書かれた本ということで早速、購入しました。物語の内容は架空の本好きの王様が、年老いて本を読むことが出来なくなってしまったので2人の男(ヨシタケシンスケさんと又吉直樹さん)を呼び、世界中をまわってさまざまな本の話を聞いてきてくれ、そして私に話してくれという物語です。



 2人の男が交互に王様に語る

 「その本は」という語りから様々な架空の本が語られていくんですが、どの本も面白い。又吉さんの担当部分は文章ベース、ヨシタケさんは絵本ベースで数行のものから数ページのものまであるんですが、どれも短編で、しかもどれも面白い。クスッと出来るものから泣きそうになるもの、えっ!?ってなるものまでどの本の話も飽きることなく最後まで読めます。

 どの本も実際には存在しない架空の本なんですが、どの本も読みたくなる。きっとそれぞれの本を想像していくのはとても大変だったと思いますが、同時に楽しかったんだろうなと思います。

 ふと昔、読書感想文を自分が創作した架空の本で書いてきた生徒を思い出しました。その生徒が創作した本を読みたくなるくらい素敵な感想文だったので、本は読んでないんですが、まったく問題なく受け取ったなと懐かしい気持ちになりました。


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