『人面島』中山七里

 中山七里さんの人面島という小説を読みました。図書館に行って新着に並んでいたのでなんとなく借りてみんですがシリーズ2作目みたいでした。内容としては人里離れた島で起きた遺産相続を巡る一族の争いの中で起きた殺人事件を遺産整理人として呼ばれた主人公が解決していくというもの。

 小説をどう読むか

 僕は基本的に本を読むときにブログに書くつもりで読んでいます。どこかひっかかりがないかというのを考えながら読み進めています。今回の小説でいうと世間と隔絶された島の中で生まれた人が生まれた場所から離れることができず、閉ざされた空間だと感じながらも結局、そこで人生を過ごしていく。  
 小説内でありながら現実にも起きているムラ社会的に日本の現実を皮肉っているのかなとか考えながら読んでいます。そして途中の登場人物たちの島から出てくらしていける人なんて限られているんだという言葉に確かに土地に縛られている人は多いなと考えたりします。

 ただ作者がそんな意味を込めて書いたかはどうか不明ですし、そんなことより犯人は誰?トリックは何だ?主人公の肩にある人面創の謎は?なんてことを思いながら読むのも読書です。

 僕のように読みながらアウトプット用に無理矢理、意味を考えたり、推測しながら読むのがいいのかというと僕は小説に関してはそんなことしなくてもいいのかなと思ったりもしています。ただ毎日ブログを更新していくためにはインプットしたものを無駄にするわけにはいかないので、なんとか意味を見つけようとしています。

 ただ、もしアウトプットを前提としていないとこんなに読書もしていないと考えると、アウトプット前提の読書もいいのかなと思ったりもしています。

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