そして、バトンは渡された

 瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』の映画を観ました。映画館で見に行くタイミングがなかったんですが、DVDで観ました。映画化されると印象が多少、変わりますがいい映画でした。ただ広告の宣伝文句とか映画のスポットとかはどうしてもそうなってしまうのかな・・・と少しだけ複雑な気持ちになりました。
 『そして、バトンは渡された』において命がけの嘘、秘密みたいなミステリー的な要素は重要ですがけっしてメインの内容ではないと個人的に思っています。大切なメッセージは家族とのやり取り、血がつながっていることが家族にとって必要なことなのか?という問い。
 そして世間一般が持つ、親が亡くなる、親が変わることは家庭環境が複雑で大変な子どもだという偏見は本当に正しいのか?当事者にしか分からない気持ちのやり取りや関係性があることを偏見によって見落としてしまっていないか?という問いが僕には響いた部分でした。

 大切にすべきものは何なのか

 優子の最後の父親をつとめる森宮さんは優子に父親らしくあろうとする。父親としてできることを頑張ってやろうとする。お弁当づくり、夕食、そして日々の暮らしのサポート。優子に無理しなくていいと言われてもなんでもやろうとする森宮さん。森宮さんは優子に話す、無理なんかしていない、優子ちゃんが自分に生きる意味を与えてくれただけだと。血がつながっているとかいないとか関係なくただ目の前にいる子供を育てたいと思って生きる。

 生きる意味や理由を探すために悩んだりすることはある。ただ目の前に自分を頼ってくれる子供がいる。その子供を精一杯育てることが自分が生きる意味だと思うこと。最近、実感として感じています。

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