『2040年の未来予測』成毛眞

 元日本マイクロソフト社長の成毛眞さんが書かれた2040年への未来予測。今、起きていることから予測されている内容はどれも実際におこりえる可能性を感じるものばかりでした。大きなメッセージはおわりにで書かれていた「生き残るためには、幸せになるには環境に適応しなければならない。生き残るのは優秀な人ではなく、環境に適応した人であることは歴史が証明している。」という部分だと感じました。

 今、最先端のtechnologyの話をもとに予測されていて、知らない話も多くありかなり刺激的でした。そんな中でも仕事が二極化していくという話は教師にも間違いなく関係する話だなと思いました。病気の診断にAIが使われるようになっています。遠隔での手術も実用化に近づいてきています。その結果、医師の仕事は単純な診断ではなく、かなり複雑な診断や判断が必要な時、患者のメンタルに寄り添った診療になってくると思います。
 教師も教科の内容を教えるのはプロの講師でネットを活用して、学校で生徒のモチベーションや進路相談をする教師といったように二極化していく可能性はおおいにあると思います。

 どのジャンルにおいてもAIの進出は間違いなく起きます。その中で仕事がどう変わっていくのか。敵対するのではなく、適応していくことが出来るか。持っておくべき視点だと感じました。

 先日から投稿している投資に関する内容と関連している内容で勉強になったところがありました。

 年金の未来

 社会保障の未来に関してです。年金について語られる時に年金制度は崩壊して、年金を納めていても年金はもらえなくなるといった声が聞こえることがある。年金がもらえない時は、日本の政治システムや日本という国が崩壊した時であって日本という国が機能している限り年金は受け取れる。額が減っていく可能性はありますが、社会保障とはそれくらい国の根幹となっている制度です。

 しかしながら、社会保障を支える収入増が見込まれないのも事実なので、金融庁の発表で話題になった老後2000万円問題に関係する老後資金については考える必要があります。
 金融庁が発表したデータは無職の夫婦をベースに考えられています。月に21万円の年金収入に対して平均値では26万円の支出。毎月5万円の赤字になるので、30年間で2000万円が必要になるというのが金融庁の計算です。つまり預貯金が2000万円あれば、老後まったく働かなくても30年間はやっていけるというのが今の年金の支給額ということになります。

 そして今の高齢者の預貯金は平均で2000万円以上あると言われています。もちろん平均値なので差は大きくあるので、あくまで参考です。

 ただこれからの世代が2000万円の預貯金を作れるかはかなり微妙です・・・では何をするかというと投資に対して正しい知識を持って資産運用をするしかないと思います。


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