八月の銀の雪

 見えている姿は人の全てではないが、人は簡単に見た目で人を判断する。人は見た目が9割といった本が大ヒットし、人はますます見た目を大事にするようになった。
『八月の銀の雪』は人を見た目だけで判断すると、その人の本当の姿を間違えることがあるんじゃないですか?と物語を通じて問いかけているような短編小説でした。

 タイトルにもなっている「八月の銀の雪」は就職でなかなか内定をもらえずに自分に自信を失っている主人公が、コンビニで働いている外国人の様子を見て、日本語も出来ないし仕事も出来ないダメな外国人と見た目で決めつけるところから始まります。
 ある日、主人公はコンビニで大学の同級生に声をかけられ、少し怪しいマルチ商法のサクラ役を頼まれます。怪しいと思いながら金銭的な魅力に負け、引き受けてしまいます。別の日にコンビニに行くと仕事が出来ない外国人に話していた時に紙が落ちていなかったかと聞かれます。
 記憶になかったんですが、友人がメモに使っていた紙が探していた紙だと分かり、届けます。ただの紙だと思っていたものは実は論文で、外国人は地球の内部を研究する優秀な研究者だということを知ります。

 地球の内部はいまだに謎が多く、地下からの音の響きを調査し、データを分析し研究を重ねています。誰も見たことはないですが、地球の地下を中心に向かって掘り進めていくと核があり、核の部分は液体部と金属部になっていると考えられています。

 人は見た目が9割かもしれない

 人は見た目が9割かもしれません。それでも人は見た目だけが全てではありません。見た目という表面部分だけでは中がどうなっているかなんてことは分からない。人を見るというのはそんな単純なものではないと心に置いておこうと思います。

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