2021年「最後の投稿」

 今年、最後の投稿は自分が教師を選んだ理由をまとめておこうと思います。

 教師を選んだのは間違いなく高校時代の先生との出会い。理由としてはベタ中のベタだと思います。

 高校時代にあることがあって生徒指導を受けることがありました。生徒指導とということは基本的に怒られます。いろんな先生からいろんな角度で怒られます。でも、生徒指導を受けることが決まっている時点で怒られる覚悟はできています。悪く言うとどうせ怒られるんだろうなと思っています。そして悪いことをしたという自覚もあります。  

 なので、怒られれば怒られるほど「もういいよ、分かってるよ」「おんなじことばっかり」となっていってました。自分が悪いんですが、そんな素直に反省できないのが高校生です。
 そんな中、ある先生に「お前は幸せだな。」と言われました。生徒指導を受ける事態になっているのに何が幸せなんだ!?と思いながら続きを聞くと「道を踏み外しそうになった時にすぐに止めてもらえるお前は幸せだ、そしてこれからもきっとそうやって周りの誰かが止めてくれる。」と言われました。
 
自分でいうのも何ですが僕は普段はわりと真面目な高校生でした。クラブでキャプテンをしたり、クラスの委員長をしたりしていました。だからこそ余計に他の先生は、僕の行動に怒ったんだと思います。
 でも、その先生だけは僕のことを否定せずに接してくれました。僕の行動を否定せずに話してくれました。僕はその時に不覚にも感動してしまいました。この子にはどんな言葉が必要なのか、どういうことを伝えてあげればいいのかと考えてくれている気がしました。

 生徒という生徒はいません。それぞれが違う人間です。一人ひとりと向き合うことが出来る教師に僕もいつかなりたいと思ったのがきっかけです。今もそうなれているか分かりませんが、生徒という生徒はいないという気持ちは今も失わずに持っています。


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