プラスチックをゼロにする

 先日、ニュースでプラスチックをゼロにするスーパーの特集を見かけました。買いに来た人が必要な分を量って買うというシステムです。乾物や液体だけのスーパーかと思って見てみると、乾物や液体はもちろんですが、それだけでなく野菜、果物、お豆腐、豆、お肉、お惣菜などの生鮮商品もたくさん販売しています。それら全てを量り売りで販売しています。最初に買い物に来た人は少し戸惑っていましたが、僕は楽しそうな買い物だなと思いました。

 家事が楽になる、安くなる

 単に環境にいいことをしましょう。環境問題に取り組みましょう。では人はなかなか行動することは出来ません。いいなと思ってもそれはいいなで終わりです。世の中の多くの環境問題への取り組みはそこで終わっています。ゴミを減らしましょう、リサイクルしましょう。もちろんそういった声が無駄とは言いませんが、現状では環境破壊は危機的状況のままです。
 環境にはいいけど、高いし手間がかかるのであれば残念ながら、経済格差が広がる世の中では広がることはないです。環境問題と経済格差は切り離せない問題です。

 しかし、「斗々屋」は環境問題だけを全面に推すのではなく、「家事が楽になる、モノが安くなる」という目標を持っています。食品を家で使うものに直接、入れることで手間が減る、パッケージがなくなることでコストが下がる。自分で量を考えて買うことで楽しく買い物が出来る。という新しい買い物のカタチを提案しようとしています。

 販売する側からすると同じ規格で大量に作ったほうがコストが下がるし、運送も簡単になります。しかし、買い物は販売する側が都合の良い量で販売するものではなく、買い手が必要な分だけを買うモノだというシフトチェンジをしていくことで、環境問題と経済問題を解決していく。
 
 新しい買い物の選択肢として増えていく可能性があるなと思いました。





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