泣きました。

 小説を読みながらたびたび泣くことがあるんですが、今回もがっつり泣いてしまいました。良かったです。最後の内容に驚いたからとかではなく、やっぱり僕は親の子どもに対する気持ちの言葉や、子どもから親への言葉が僕自身の心とガッチリあった時に泣いてしまいます。
 この本が誰にとっても泣けるかというときっとそんなことはないと思います。それは人によって人生がまったく違うからです。僕が歩んできた人生の中で父親の存在はやっぱりとても大きくて、父親の年齢を超えても父親の背中はおっきくて、届くことがない存在だからだと思います。

 小説の内容は宮古島にあるゲストハウスに住む、親子とゲストハウスを手伝いに来ている人たちの物語です。宮古島にある小さなゲストハウスを運営する父親、勇吾と娘の海香が中心となり物語は進んでいきます。海香を中心に進んでいく今と勇吾の過去の物語が並行して展開していきます。
 ある日、勇吾はユーチューバーになると宣言します。最初はまったくうまくいかなった活動があることをきっかけに有名になっていきます。あっという間に有名ユーチューバーになった勇吾は、どんどん過激になっていきます。娘の海香はどうしても納得できません。しかし勇吾の行動には隠された真実があった。という展開です。

僕の心にはかなり響いた小説でした。

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