10月16日(土)に越後『学び合い』の会が開催されました。

 最初に基調講演をされた増田直紀さんの内容について振り返りたいと思います。本で読んでいたことを、著者から説明されると腑に落ちていくというのは、こういうことなんだなと思うくらい本の内容がスッと入ってきました。
 ネットワークとは何かを明確に定義し、ネットワークとは何なのか?何を研究し、どんなことが分かったのかということを説明していただきました。
大きな話題としてはネットワークの基本となる4つでした。
・6次の隔たり
・三角形のつながり
・ハブ
・コミュニティ

 6次の隔たりとは、まったく関係ない人に手紙が届くまで何人の人を介するかという実験を行ったところ平均6人でたどり着いたというものです。ここでは数が重要と言うより世界は意外と身近につながっているということが証明されたということが重要です。

 三角形のつながりとは、人は近くの人と三角形(3人)でつながっていることが多く、友達の友達も知り合いだったというのは偶然ではなく、必然だということです。コロナ禍でよく使われていたクラスターという言葉は三角形からきています。友達の友達まで噂があっという間に広がってしまうのも三角形のつながりが影響しているというものです。 
 ただ三角形だけで繋がると簡単につぶれないですが、そこに流れてくる情報は同質なものが多くなり、失業して転職する際にあまりいい情報を得ることができない。いかに異質なところとつながるかが大切になってくる。ただし重要なことは異質な人とつながる時は仲が良くなくてもいい、さらにいうと異質な人とつながっている人とつながるだけでもいい。
 人間関係を多種で多様にしていくことが自分の一生を守るために役に立つ。

 ハブとは人は知人数が基本的に不均一でSNSでも1000人以上とつながっている人も、数十人としかつながっていない人もいる。ハブを介することでで多くつながることが出来る。ハブになるには先手を打つことと、運が重要。ただ全員がハブを目指す必要はない。

 コミュニティとはグループ内で多くのつながりがある集団を指し、他のコミュニティともつながりがあるが全員が繋がっているわけではないことをいいます。人間は意図するわけでなく、コミュニティが作られていくので集団が今、どんな状態なのかを調べるのに使うことができる。コミュニティが分断しているかどうかを見ることで集団の状況を理解することが出来る。

 まとめ

 ネットワーク論について学ぶことは『学び合い』を実践している人にとって必須。『学び合い』の考え方、語りを行っていくうえでネットワーク論があるかどうかはかなり重要だと思います。いい時間でした。


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