『こなもん馬子屋』
 
 完全に図書館で見かけてタイトルだけで借りた1冊。連作短編的な内容でただただ気楽に読むことが出来ました。悩みを抱えた人が立ち寄った不思議な場所、数日通って店でいろんな人と話しているうちに悩みが解決。解決してからもう一度、店に行こうとすると影も形もなくなっている。
 昔からあるフォーマットを使って、しっかりと1冊の小説になっています。やっぱり長年、残るカタチってすごいなと思います。昔ながらの物語なので安心して読むことが出来ます。とくに構えたり展開にドキドキすることなく、読み進められる。型って大事です。

1,問題が起きる。

2,自分では解決できない

3,不思議な出来事が起きる

4,解決する

5,なぜだか、二度と会えない(解決したのに感謝できない)謎のまま

「浦島太郎」や「金の斧、銀の斧」、他にも「ジャックと豆の木」「鶴の恩返し」なんかも基本的にはこの型にあてはまると思います。

 他にも多々あると思いますが、ここで大事なのは型があるから誰でも物語を作れるのかというとそれは違います。物語は6つの型で分類できる。物語の書き方なんて本やネットの情報も多々ありますが、創り出す能力はみんなが持っているわけではないと思います。
 書かれたものを分類したり、面白いかどうか、こうすれば面白くなるのでは?といったことをするのは結構、多くの人に出来ます。ただ最も簡単なのは批判や否定で、賛同を得やすいのもこれなので批判や否定をする人が多い・・・

 ただ本当に「0⇒1」を創り出すのは本当に難しいし、努力だけでなく才能も必須です。一度でも小説や物語、オリジナルのイラストを書こうとすれば分かります。型どおりであっても創り出すことは簡単ではありません。
 なので僕は基本的に全ての小説をリスペクトしています。簡単に面白くないとか誰でも書けるなんてことは絶対に言わないように心がけています。

 今日はなんだか話がまとまりませんが、言いたいことは何かを創り出すのは大変だし、誰でも出来ることではないので批判や否定を簡単にしたりするのはやめようってことです。ちなみに別に僕が何か創って批判されたとかではありませんので。

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