もっと早くに読むべきだった・・・

 書店やネット上でたびたび見かけ気になっていた『スマホ脳』。「スティーブ・ジョブズが自分の子供にデジタル・デバイスを与えなかった」という事実がスマホの危険性を最も端的に現している。
 スマホの驚くべきデータをもとに脳に与える影響を分析している。読み終わった後、スマホとの向き合い方が間違いなく変わると思います。

とりあえずやると決めたこと
・寝室にスマホを持ち込むのをやめる。(目覚まし時計を使う)

 SNSは依存させるように作られている

 スマホの中でもとくにSNSは、人間の脳の特性を研究して作られているそうです。脳科学や行動科学の研究者が人間の報酬システムを研究し、どんな時に人間はドーパミンを分泌しているのかを徹底的に分析しシステムに組み込んでいるそうです。人間が大好きな「期待値」を上げるように設定されています。「”いいね”がついたかも」という期待によって見たいという欲求を生み出します。この時の脳はギャンブル依存症の「次は勝てるはずだ」と同じ働きをしているそうです。
 スマホの力は強大でサイレントモードにしてポケットに入れていても集中力を奪うという結果が出ています。

大学生500人を対象
(1)スマホの電源を切り、教室の外に出す
(2)サイレントモードにしてポケットに入れておく

(1)の学生の成績が上がるという結果が出ました。では目の届かないところに置けば解決するのかというと、スマホを無視するためにも脳は多くのエネルギーを必要とするので、脳の容量が減ってしまうという問題が発生します。解決するにはあらかじめスマホを見る時間を設定しておくといった対応が必要になります。

 スマホは睡眠時間を削る

 寝室で寝る前にスマホ画面を見てブルーライトを浴びると脳は睡眠物質であるメラトニンの分泌を抑えます。その結果、スマホを寝室に持ち込む人とそうではない人で21分間の睡眠時間の差がうまれます。たった21分と感じた人もいるかもしれませんが、21分間の積み重ねが脳にとってよく働くかどうかはデータを見るまでもなく明らかです。

 スマホが悪いからスマホのない生活に戻るべきだ

 筆者はそんな主張を1冊にまとめて書いているわけではない。人間の脳はデジタル社会に対応するようには進化していない。いかにスマホと付き合うべきなのかを考えなくてはならないというのが大きな趣旨である。巻末に掲載されている「デジタル時代のアドバイス」は具体的に付き合い方を提示してくれている。どれも無理のない範囲であるが、無意識でスマホと付き合っていけば、達成できないものばかりである。
 デジタル時代を生きる人にとって必読の本というのはけっして言い過ぎではない1冊だった。

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