自分は若い頃はしんどかったからしんどい思いをするべき、しなくていい。

 自分が若いころは休みなんて取らずに、自分が若い頃は何時まで働いた・・・といった内容に続けて

・だから若い頃はもっと働くべきだ。

・けれど、あんなことをする必要はない

どちらかの選択肢が多い気がします。

 時代的に最初のもっと働けみたいなことは言う人は減ってると思いますが、思っている人はまだまだ多くいそうな気がします。じゃあ2つ目のあんなことする必要がないって言うのがいいのかっていうと実は僕はそうとも思ってなくて、自分が若い頃はっていう比較をしている時点で、どうも仕事が大変だっていう共通前提がある気がして、そもそも違っている気がしてしまう。

 仕事=しんどいもの、人にやらされるもの、耐えるもの

という定義があると、どうしてもそういう考えになってしまうんだろうなと思います。しんどいもの、やらされるものに耐えてきたという経験が、上記のような発想につながってしまう・・・

 僕自身仕事に対してまったくそんなことがないかというと、多少はあるかもしれないんですが、基本的には楽しい時間が中心でした。だからわりと遅くまで働いてたり、休み無く働いてたこともあるんですが、自分がやりたいことを楽しくやってたんで、若い人に対して何かを思うとかは特にない。やるならやるし、やらないならやらないだろうな。くらいの感じです。

 ただ、年齢的に中堅以上になってきたので、仕事って自分で楽しめるよねってことは伝わればいいなとは思って仕事をしているつもりです。それは楽しかったら自分でどんどんやるし、楽しくやらないと継続しないと思っているんで。

 で、最近これは勉強にもつながっているし、子供に対するスタンスにも通じてるんだろうなって感じています。

勉強はしんどいものだけど、必要だからやらさないとやらない。
勉強はしんどいので、生徒に任せておくとやらない。

勉強=しんどいもの、人にやらされるもの、耐えるもの

という立ち位置の教師は、「仕事=しんどいもの、人にやらされるもの、耐えるもの」だという価値観を言葉にしなくても伝えてしまうんだろうなと思います。

 学び方を教える、はもちろん大事なんですが、先生が毎日にこにこ楽しそうに仕事してるってことが実は1番伝わるんだろうなって思ってます。

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