デジタル化の波をのりこなそう!”未来を創る”子どもを育むGIGAスクール時代の教育に参加して

 基調講演:豊福晋平さん「一人一台端末導入のステップ 〜GIGAスクール構想で見えてきた現状と課題から〜」の司会をさせていただきました。あっという間に講演が終わってしまいました。学びがかなり多く4月から現場に戻る時に意識しておくべきことが多くありました。印象に残っていることを少しだけまとめておきます。

 ICTは教員の教具ではなく、子どもの文具にする

 最近になっていろんなところで言われるようになってきましたが、タブレットや端末はあくまで筆記用具などと同じ文具としてしていく。教師が管理して使っていくものではなく、子どもが自分で使うものにしていく。どうやって日常のものにしていくか。

 (1)利用頻度・時間・用途を増やす。
 (2)学校日常をデジタル化する。
 (3)子どもに任す

 シンプルに教員・生徒を含めて学校全体として利用する回数を増やしていくことが大切。学校ではSNSを使えない、紙ベースという学校と家庭間のデジタルデバイト(情報格差)を当たり前にしないようにしていく。具体例としては毎日、書く連絡帳をデジタル化していくといった方法もある。とにかく無理しても続かないので教師主導で全部しないようにする。
 子どもが主導するために、子どものデバイスを自分の「モノ化」して大切にするようにしていく。教師から配布するのではなく、通過儀礼として“開封の儀”を行う。他の人のモノではなく自分のモノにするためにシール貼りや壁紙変更を容認する。といった方法を実行していく。
 また、子どもにとって必須文具としての役割を明確にする。日常で使う場面を任してく。生徒会活動や係活動を子どもたちに任してみる。

あと、印象に残ったこととして、ICT導入にあたって大切にする文化がありました。

・予定調和を壊すことから学ぶ文化を作る。
ICT機器を使っていく中で、うまくいかないことや失敗してしまうことを学ぶ機会として捉える

”やらかし”を褒める文化
子どもが何かやってしまった時に単純に教師の枠の中で指導するのではなく、挑戦したことを認めてあげることから始める

他にもまだまだ学びがあったのですが今日はこの辺でしておきます。


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