『NHK100分de名著 社会契約論』苫野一徳さんを読んで

 社会契約論を読んだわけではなく、苫野さんの解説を読みました。本の内容はこんな感じでした。最後の、学生との対談が面白かったです。苫野さんの本もこれで何冊目になるのかってくらい読んでる気がします。
民主主義の原型を構想したルソーの思想。その本質を知り、私たちの社会を問い直す!「社会契約」とは? 「自由」の本当の意味とは? 民主主義の理念の起源とは? 現代社会の根源的課題を考えるうえで必読の名著『社会契約論』。ルソーの生きた時代、彼の思想、その人となり、生涯なども解説しながら、難解な本書を平易にときほぐす特別授業が、自由学園の生徒たちとのオンライン講義と対話で実現! ルソーの『社会契約論』は「哲学とは社会を考えるうえで、こんなに役立つのだ」という最高の実例だ。本書を読み進めながら、「よい社会の本質」にたどり着くための思考法を伝授する。

 ルソーの教育に対する姿勢

 ルソーは教育をする際にルールは一つだけでいいと述べています。「すべての人を同じ人間として尊重せよ」大きなルールを提示することで何をして、何をしてはいけないかが決まる。そして、自由な共同生活のためには、大きなルールに基づいて、人に与えられたものではない、自分たちではっきりした契約とルールの共有を行わなくてはならない。
 かなり共感しました!
 学校にいる段階で、自分たちのコミュニティを自分たちで作る経験を重ねていくことって本当に大切ですが、なかなか出来ていません。ルソーは大きなルールを与えて、細かいルールを作る必要はない。むしろ細かいルールを与えることは、けっしてプラスに働かないという点も共感できます。
 社会契約論の考えは今の教育にとってもかなり活用できると思います。

社会契約